「ミカエルの夢物語」第一話

ルイス・キャロルは「鏡の国のアリス」で多元宇宙を語ろうとしました
外来語好きな日本人ならスパイラルなパラレル・ワールドとでも云うのでしょうか?
「鏡」を通して他の世界に入り込む話ですが、みなさんも御存じですね?
今日はそんなパラレル・ワールドの話を紹介しましょう

若い時から鈍いと云うか無口で妙に動作の鈍いHと言う男がいました
それを寡黙で静かな大人の男と大いに勘違いした若い女が現れ、
周囲があれよあれよと云う間に婚約したので皆愕いたのでした
さて、婚約して間もなくの事、  仕事が閑になった二人は海へ遊びに
行ったのです  ボートを借り、二人で沖へと漕いで出ました
かなり海岸から離れた場所まで来た時、「ねぇ、今から飛び込むから、
写真撮って」と無口なHが言いました  「うん、いいよ」と、彼女も
楽しそうに答える  「じゃ、思いっきり飛び上がるから、ちょうど海に
飛び込む瞬間を撮って」  そう言ってHは思いっきりジャンプし、
ザッパーンと海へ飛び込んだのです
シャッターを押す彼女  注文通りのタイミングで写真が撮れた筈である
がしかし・・・ Hがいつまでたってもあがって来ない
潜水するにしても長すぎる  Hが遠くの方で頭を出していないか見渡す
が、やはり見当たらない  むしょうに不安になってきたので必死にボート
を漕いであたりを探したが、それでも見つからない  なかば泣きじゃくり
ながら岸に戻り、すぐに地元の警察に捜索を頼みました
当然、警察の捜索が一斉に始まりました

続く

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One Response to 「ミカエルの夢物語」第一話

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